なんかいいメーラーはないかと調べていたんだけど、Thunderbirdは変わり映えがないしなんか別のメーラーを使いたくなった。
ArchWikiを探していたらなつかし(とはいえ根強い人気がある?)のメーラーとしてMuttが挙げられていた。
ページを見ていたらなんかNeoMuttというものがあったので使ってみるメモ
メーラー選定
なんかいろいろあるよね。
とりあえず現在さくらのメールボックスを使っているのでさくらのメールボックスで送受信できるメーラーを。
本当は Nylas Mail (まえはNylas N1とか言ったはずなんだけど名前が変わっていた) とかを使いたかったんですが、さくらのメールボックスのセキュリティレベルが低くて使えませんでした。かなしいのでセキュリティレベル高めてほしいですね。
さて、ほかにも著名どころだと Thunderbird とか、 Evolution(これはDebianを入れたらはじめから入ってたりするね) とか、 Sylpheed とかがありますね。
でも大体みんな同じ感じだし、特にこの機能が使いたい!というものも特になくてメール見られればいいやみたいな感じだったりして。
i3wmを使っているし、どうせならCLIなメーラーもいいかな!って思いはじめてぼーっと見ていると Mutt というものがあると。
私はあんまりCLIなアプリケーションというのを使うことがないので知らなかったんですが、どうやらめっちゃ有名っぽいのでこれを機に使ってみようと思い立ちました。
そして NeoMutt に…
みんなだいすき ArchWiki の Mutt の項 を読んでいたらどうやら NeoMutt というものがあるらしい。
どうせなら新しいもののほうがいいや!っておもってそっちを入れることにしました。
どうやっていれるか
適当にaptとかで入んねぇかな〜と思って Distro Pages を見たら Debian では Testing にしかなさそう。
私は普通に Stretch のまま使っているのでムムーとなりながら適当にビルドすることにしました。
ビルドした
さて、あとは適当にワイワイやってくだけです。
neomutt/neomutt
にアクセスして、適当なディレクトリに clone します。
1 | $ git clone https://github.com/neomutt/neomutt.git |
特に開発したりとかそういうのもないので、最新の release をビルドすることにします。
2018/01/30 現在では neomutt-20171215
のタグが切られているのでこれで checkout します。
1 | $ git checkout -b neomutt-20171215 |
あとはなんか適当に configure
して make
して make install
してよさそう。
Building Neomutt ってのがあるので、これを見てればこの記事の必要性はないんですがメモということで許してください。
当該環境(Debian 9.3(Stretch))ではチマチマライブラリが無いみたいなことを言われたのでそのへんは適宜なんとかしていこう。
参考までに、ないって言われてaptでインストールしたものを列挙しておきます。
1 | # apt install xsltproc gettext libncursesw5-dev libidn11-dev docbook-xml docbook-xsl |
多分こんなものだったかと思う(なにがあるとかないとかは書いてあるのでなんとかしよう)。
あと Building NeoMutt に書いてあるとおり、 configure
するときにオプションを付けたりもできるので、例えば --notmuch
をつければ notmuch
を使ったりできるっぽい。(わたしはそこまでやっていない)
make install
まで終わったら neomutt
とか叩くと表示される。すごい。
NeoMutt の設定とか
でもこれだとローカルにあるメールしか読めないので、 IMAP でつなぐことにする。
IMAP で読んだり SMTP で飛ばすなりに別なアプリケーションを使うことが出来るっぽい(NeoMutt 単体でも IMAP で取得できたり SMTP で飛ばしたりもできる)。
とりあえず今回は SMTP だけ msmtp
を使うことにする。
(本当は SMTP も NeoMutt だけでやろうとしてたんだけど SSL 周りでエラーが出て非常に辛いことになったので(設定を理解しろという話だが) SMTP だけは別なものを使うことにした)
設定は .muttrc
とか .neomuttrc
とかを読んでくれるいくつか指定のディレクトリに置くと読んでくれる。
そのへんは Configuration - NeoMutt に書いてある通りなんですが、私はもしかしたらいわゆる dotfiles の公開をするかもしれないので .config/neomutt/neomuttrc
に置きました。
1 | # mbox か maildir か |
とりあえずの neomuttrc はこんなかんじ。
さくらのメールボックスは IMAPS で接続できるよう なので imaps://imap.example.com:993
としています。
さくらのメールボックスでは独自ドメインでメールが届くように設定していようと、 IMAP サーバと SMTP サーバは *.sakura.ne.jp
にしろ( *
は登録時の任意のホスト名)と言われると思うので、なんかいい感じに書きかえてください。
(e.g. imaps://*.sakura.ne.jp:993
)
あとさくらのメールボックスではユーザ名も hoge
とかじゃだめで hoge@*.sakura.ne.jp
とか、独自ドメインにしてたら hoge@example.com
とかにしてあげる必要がある。
(そのへんはメールクライアントに設定するための ヘルプ に書いてあったりする)
これを書いてから neomutt を起動すると多分メールボックスからワイワイ受信できます。(たぶん)
こんなかんじになると思う。
msmtp で送信を
というわけで上に書いたとおり色々あって面倒だったので送信は msmtp
でちょちょいのパーとすることにしました。
気力があれば NeoMutt に SMTP の設定書いてよしなにするかもしれないけどその気力がないのでゆるして。
適当に apt install msmtp
して msmtp をインスコする。
次に .msmtprc
をホームディレクトリとかに作る。
1 | # sakura |
こんな感じ。
これで単体で送信できると思う(たぶん)ので、さっきの neomuttrc に SMTP で送信する旨の設定を記述します。
どこかに
1 | # sendmail としてなにを使うかを設定 ここでは msmtp を |
とかを書いておこう。
そして neomutt を起動したのち、m
キーでメールの作成ができるので、適当に To を入力して Subject を入力したら自分が設定してるエディタが開くので適当に入力して保存して終了すると 送信するか?
みたいなのが開くので問題なさそうなら y
を押すことで送信される。
さくらのメールボックスでは以上の設定でなんとかできたが、 Gmail とかだと都度設定項目は変わると思うのでよしなにやってください。
多分 Gmail の設定例の方がたくさんあるとは思うけど。
NeoMutt(というか Mutt) はなんかもう設定項目が色々多すぎるので斧を研ぐのはまた今度です。
とりあえず受信と送信ができればいいかなという感じ。
ああ、アカウント増やしたいときの設定もしなければ…とは思うが斧研ぎの優先度としてはそんなに高くはないのであとまわしですね。
ア、そういえばファイルにパスワードとかをベタ書きしているのでそのへんもなんとかしないとね。
それではこんなところで。